OSAKAええ会社(とこ)発見ガイド きらり企業セレクション2015
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16商社は、その字のごとく、「商売の仲介役」をしている会社です。大きくは、様々な商品を取り扱っている「総合商社」と、得意分野に特化した商品を扱っている「専門商社」に分かれます。一昔前まで、商社は倉庫や物流の機能を果たしていましたが、中小企業は淘汰され、業界は大きく変化しています。また、最近は自社で製品の企画・開発・製造まで行う「メーカー機能を兼ねた商社」も増えています。顧客の求める製品が世の中にないのなら、自分たちで造ってしまおう!ということですね。商社にとって一番大切なのは、他社が知らない情報を持っていること。まだ世の中に知られていない商品を探してきて仕入れる、顧客が欲しいものを開発して売るなど、付加価値が大切です。商社を志望する人は、その企業がどんな付加価値を持っているかをしっかりと見るようにしましょう。他社が知らない情報を持っていること・付加価値が大切商 社商売の仲介役、自分たちで企画・開発・製造する商社もPointサービスの大きな特徴は、国や産業が成長すると伸びていく業界だということ。日本では高齢化が進み、介護・福祉・保険の3つだけが成長しています。また、人々のライフスタイルによって伸びる企業は顕著に変わります。例えば、フードサービスの中では、サラダやお惣菜など加工した商品を家で食べることが増え、「中食」業界の企業が伸びています。これは、外で働く女性が増えたことなど、ライフスタイルの変化が要因です。最近はマッサージやネイルケアといった「癒し」系の企業も増えていますね。では、伸びている業界・企業を狙えば良いかと言えば、そういうわけでもありません。なぜなら、成長している業界には新規参入が多く競争が激しいので、「今」良くても「将来」はどうなっているかわからないからです。したがって、「今」の規模や業績よりも5年後、10年後の「将来」を見据えて考えることが大切です。ポイントは、「他社と何が違うか」を見ることです。流行や勢いではなく、“成長の理由”を見極めてください。「今」より「将来」が肝心・成長の理由を見極めるサービス国や産業の成長・人々のライフスタイルに合わせて変化Point情報通信とは、IT、通信、広告、出版などを指します。これらは景気で浮沈しやすく変化が早いことが特徴です。また、メーカーをサポートする役割が強いので、メーカーが海外へと目を向けている今、海外向けの対応ができるかどうかは重要です。さらに、例えば今ならビッグデータを扱っているかどうかなど、流行や社会動向に敏感に反応している企業かどうかを見極めること。つまり、変化に柔軟で、かつスピーディな対応ができるかどうかが企業選びのポイントになるでしょう。流行や社会動向に敏感か・柔軟かつスピーディに対応できるか情報通信景気で浮沈しやすく、海外への対応が要求されることもPoint

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