OSAKAええ会社(とこ)発見ガイド きらり企業セレクション2015
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お話しを伺ったのは…なぜ業界研究が必要なの?もし、あなたが「いいな」と思っている企業があるのなら、その企業だけを深く知るのではなく、同業他社も調べてみましょう。なぜなら、同じ業界の企業と比較することで、その「気になっている企業」の何が好きなのか、本当に良い企業なのかが見えてくるからです。ただ、このように具体的に気になる企業を挙げられる人はわずかで、実際はぼんやりとしたイメージしか持っていない人がほとんどです。そんな「これから就職活動を始める」「何をしていいかわからない」という人は、まず「業界研究」から始めてください。世の中にはどんな業界があって、どんな特徴があるのか。1つの企業を絶対的に見るのではなく、業界全体を知り、そこから見えてくるそれぞれの企業の特徴や、本当の良さに目を向けてみましょう。就活は業界研究から始めよう!04例えば、「携帯電話」に興味がある人が、まず思い浮かべる企業は、「KDDI(au)」「NTTドコモ」「ソフトバンク」ではないでしょうか。ただ、その3社を調べるだけでは「業界研究」とはいえません。3社の周辺には多数の電気通信会社や携帯電話を製造するメーカーがあります。さらに広げれば、部品を製造するB to B企業や携帯電話販売の会社、携帯電話のアプリ制作や電気工事会社など、「携帯電話」1つとっても、隣接する業界・業種・企業は数え切れないほどあります。このように、興味のあるモノや企業だけでなく、その周りを取り巻く業界や企業にまで広げて調べてみることが大切です。各業界の企業の人気ランキングや売上ランキングを見た時、順位や数字だけを追うのではなく、深堀りしてみましょう。大切なのは、「どういう会社で、どんな戦略を立てたから、今この位置にいるのか」といった「背景」です。この企業は業界1位になるために何をしたのか。逆に売上が落ちた企業は何が足りなかったのか。そんな「背景」を探ることが真の企業研究であり、業界研究です。また、売上、規模、知名度など、表面的なことだけを調べていると、優良な中小企業に出会うチャンスを逃すこともあります。「広げて・深く掘り下げる」ことにより見えてくるニッチ業界やB to B企業がたくさんあるからです。②深く掘り起こす近畿大学経営学部 キャリア・マネジメント学科准教授 松本 誠一氏①業界を広くとらえる業界研究を始める時には、次の2つのポイントを押さえてください。業界研究のポイントポイントは、視野を広げて、深く掘り下げること

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