OSAKAええ会社(とこ)発見ガイド きらり企業セレクション2015
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今先生: 大企業と中小企業には、どんなイメージを持っていますか?Mさん: 大企業は転勤があって、福利厚生がしっかりしていて、安定しているというイメージ。中小企業は何か1つのものでシェアがトップとか、何かに長けているイメージがあります。Tさん: 大企業は華やかなイメージですが、私は中小企業でも魅力的なところがあると思っています。人間関係を大事にして働きたいので、少人数で意思疎通がしやすく、人間関係を把握しや「何をしたか」より「何を得たか」「1回」より「何回も」が大切中小企業の情報はキャリアセンターを利用して!Tさん: 私は今、「学生キャリアサポーター」をやっていて、就職活動のことを調べるのが楽しいのですが、もし、学生時代に楽しかったことを面接で聞かれたら、こんなことを話してもおかしく思われないか心配なんですが…。今先生: 意外に「~でなければならない」というのはないんですよ。それよりも経験を通して何を得たかということに企業は関心があります。「私はこれをやって、粘り強くなりました」というなら、企業は「じゃあ、うちの仕事も粘り強くやって「一目惚れ」ってしたことありますか?一目惚れは、想いは強いけど「違う」と思ったら引くのも早い。でも、いろんな人と比べた上で「やっぱりAがいい」というのは、結論は同じでも自信が違う。「私はAがいい」という“根拠”があるでしょ。それがいわゆる“志望動機”に必要な要素です。比較していない人はAの何がいいかわからないから、ホームページ見て同じようなことしか言えないんです。Mさん: では、何か良い比較の方法はありますか?今先生: 同じ観点で比較することですね。例えば、Mさんが営業をしたいと思っているなら、AからEまで「営業」という視点で見てみる。顧客や商品の特徴から営業スタイルをイメージして比較すれば、同じ営業でも全然違うので、「やっぱりAの営業スタイルが自分が思っていたものに近いな」というように選ぶ理由ができます。そうすると、面接で志望動機を聞かれた時にも「なぜ選んだのか」を自然に答えることができる。ですから、本格的にスタートするまでの準備としては、できるだけ裾野を広げて、企業の比較をしてください。くれそうだな」と置き換えて考えるわけです。つまり、「何をやったか」ではなく、「何を得たか」を話せればいいと思いますよ。ちなみにHさんは、自分のどこを評価されたと思う?Hさん: 恐縮ですが、コミュニケーション能力と積極性です。人にも言われたので。今先生: その力を発揮するのはこれからで、それを期待されて採用されたということだね。ここで注意してほしいのは、例えば「学園祭の実行委員長をやっていました」という経験をアピールする人がいるんだけど、これって1回だけのことなんですよ。そうすると「たまたま」の可能性があるでしょ?そのようなスペシャルなことよりも毎日やっていること、何回もやっていることのほうが重要。企業はその力を自社で発揮してほしいと思うので、再現性があること、つまり明日からもまた同じことが期待できる確率の高い人を採用します。何に基準を置くかは会社によって違いますが。59

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